ちょっと難しい言葉は「広辞苑で調べた意味を添えて」伝えてみる

「それは、理事長が意見を尋ね求める諮問機関という位置づけですから」と、さっと発言したら、どうも伝わったらしい。よかった。

その委員会は、当初、「諮問機関」という位置づけだったことは覚えていたが、そもそも「諮問」ってなんのことだか正確に知らない。急いで手元のiPhoneで広辞苑を開いて、

諮問

意見を尋ね求めること。下の者や識者の意見を求めること。「―機関」↔答申

広辞苑 第七版

 

と出てくる。正しい。たしかに、理事長は、そういう機能が働いてくれるといいと考えていた。

自分が曖昧なまま「諮問機関」なんて、カッコつけて言わなくてよかった。ちゃんと意味を確認して、それも発言に入れて言ってみて、よかった。変かも知れないけれど。

でも、もしかしたら、会議でもミーティングでも、何ならふだんの会話でも、できるだけ「わかりやすく正しい言葉」で伝えるなら、ちょっと難しい言葉は「広辞苑で調べた意味を添えて」伝えてみるのは、ありかも知れない。

もちろん、誰もがわかる3,000語くらいのやさしい日本語は老若男女に負担なく伝わってよいのですが、もう少し、正しい意味のポジションにある言葉は、私たちの思考をストレッチさせてくれるだろうから。

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