すべてを、いつも、どんなことも3つにまとめる
(「P&G式伝える技術 徹底する技術」より)
いつでも「3つ」で説明をする習慣になって、多くの気づきが沸きましたのでメモ。人に何かを伝えるとき、自分で仮説を考えるとき、「頭の真上に3つのボックス」を作ってみてください。そこに、これからやること、やらなかったこと、その理由を3つ埋めるのです。
なぜ?
いや。驚くことに3つにすることに理由は、ありません・・・
しかし、効果は、あります。
1.習慣にしやすい
3つなら、歩きながらでも考えを整理できます。「ランチは蕎麦。その理由3つで…」、「被災地への医療支援は、3つの意義で…」、「ディズニーランドのすごさは、3つ…」など。考えるだけで、いいのです。私たちは1つの理由で、たいていのことを行動しているはずです。眠っている2つ目の理由を言葉にし、3つ目を探すことが重要です。必ず3つ目はでてきます。出てきたときに、達成感と驚きの自己発見の連鎖になって、次の習慣につながります。
2.伝達しやすい
「その理由は3つです。・・・」と話し始めると、受け手に伝わりやすいといわれています。おそらく、説明をしやすい要素が最低3つだからでしょう。それは、演繹的(deduction;理論から個別)でも、帰納的(Induction;個別から理論)でも同じです。「はじめに3つ」と宣言されれば、聞く側は「あ、3つだな」とスタンバイができます。しかも3つ出さなくても、文句を言われることはありません。伝達する前にこちらの構えを示すことが、大切です。
3.本質に行き着く可能性が高まる
3つ仮説に習慣ができると、いくつかのパターンに行き着きます。「並列1+並列2+並列3」、「現状+課題+提案」、「主張+根拠+論拠」、「issue+案A+案B」など。パターンは決め技のようなものですから、合意をとることも、討議をすることも容易になります。意識してパターンにする必要はなく、楽しく考えていて振り返るとパターンになっていた、という感じが大切です。パターンを意識して固くなるよりは、心を動かしましょう。
気づき)
・もしも3つの仮説が作れるなら、メッセージに豊かな深みができます
・3つ揃えば、あなたのメッセージは折れることはありません
・たった3つであり、3つも!っである
P&G式伝える技術 徹底する力―コミュニケーションが170年の成長を支える (朝日新書)
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