銀座のシャツ専門店SCHIATTIのスタッフが、紹介してくれたショップへ。薄暗がりにいくつかランプ。午後の日差しは何十本ものロールにまかれた生地を照らして、白やピンク、ブルーの生地が映える。
さすが、シャツ屋が勧めるお店だ。対応してくれた店長が、粋。
スーツではなくて、シャツ。
これは信頼する先輩方が、口々にそうアドバイスしてくれたこと。
スーツは安くても、何でもいい。お金をかけるなら、シャツだよ。
実はぴったりとくる既製品のシャツを探すのは、難しい。SMLの3区分で収まろうはずはないし、首周り、袖の長さで探しても、小さな私には「在庫がございません」と丁重に断られる。
もう時間の無駄だ。しかし、ちゃんとした格好はしたい。
シャツは、風のようなフレーム。
何でもいいのだが、ちゃんとしていると明らかに、自分がかわる。
虎ノ門病院の薬剤部長、林先生もいう。
「ミニ医者じゃなくて、薬剤を立脚点にclinical pharmacyを展開すること」
薬剤疫学も、粋なフレームだと思う。
薬害、EBM、感染と勉強してきた。
どの分野でも疫学epidemiologyは、風のようにふるまい、さっと本質のフレームを提供して、去っていく。
- 作者: ロバート・H.フレッチャー,スーザン・W.フレッチャー,Robert H. Fletcher,Suzanne W. Fletcher,福井次矢
- 出版社/メーカー: メディカルサイエンスインターナショナル
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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世界的に高い評価を得ている名著で7年ぶりの改訂第2版。臨床疫学の最もスタンダードな入門テキスト。研究デザインのフレームが、独習できる。とくにランダム化比較試験Randomized controlled trial(s)、交絡因子confounding factorの説明は、感動的だった。英語の勉強も兼ね、原著版も購入した当時がなつかしい。
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