知る&面白そう!&やってみる&面白かった!

KAMAKURA

 法人薬事委員会に参加するのも最後となり、事務局長との帰り道に「文章の書き方はどこで習ったの?」と聞かれました。もちろん、この時の文章とは、仕事文のことで、薬事委員会だけではなく、業務に関連する文書のことです。

 「文書は、一度出したらひとり歩きするから、いまさら大切だと思うのよ。仕事をしながら、文書に助けられたり、困らされたりもする。あなたの過去の文書も読まさせてもらったけれど、使える書き方をするわよね。」と、いつもの褒め言葉をいただいきました。

 何かテキストを薦めてよ、とリクエストがありましたので、褒められて気を良くした私は、定番の木下是雄著「理科系の作文技術」を紹介しました。私は、何冊この本を売っているのだろう…

 紹介をしながら、「この方は、本当にトライするだろうか?」といういつもの疑問が、湧いてきました。

 果たして、本を買うだろうか?
 果たして、試してみるのだろうか?

 数日して「面白かったですよ!」という返答をいただければ、その方は、本を買って読んだということだ。ふむ、それはよかった。でも、実際に、紹介した後に、やってみて、ああだ、こうだ、という試行錯誤のやりとりができる方は、少ない。

 知る、面白そう!
 やってみる、面白かった! 
 このサイクルが回ればいいのだけれど…。

 知る、面白かった!
 これでは、勉強しただけで、終わってしまう。知ることがゴールなら、それでOKでしょうが、たいていのことは、目の前の課題解決が勉強をする理由でしょうから、知る&面白かった!では、物足りないはず。

 知る、わかった、あー面白い、終わり。
 知る、なるほど、面白かった、終わり。
 つまり、「面白い」「面白かった」という気持ちをもったら、行動は終わりを迎えるらしい。むしろ、「あ、面白そう…どうやるの?」とか「面白そうだけで、なにこれ?」くらいの未消化の余韻があるくらいが、実際にトライするには、よいのでは?

もとねすメモ)伝える文章を書くって、本当に奥が深い。楽しんじゃっているけれど。あっ、だからいいのか、これで。




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