- 作者: 福井次矢
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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これから臨床研究をはじめてみよう、という人向けの手引き書。研究の進め方から、デザイン、統計、と倫理まで、一通りのことがまとめて学べる。
I わが国の臨床研究の現状と臨床研究の進め方
1 医療の目的と医学研究の種類
2 わが国の臨床研究の現状
3 臨床研究の進め方と論文の投稿
II 臨床研究をデザインしてみよう
1 リサーチ・クエスチョンから文献を効率的に検索してみよう
2 論文を読んでみよう
3 研究デザインを選択してみよう
4 研究計画書を書いてみよう
III データ入力のしかた
1 データをExcel(R)に入れてみよう
2 Excel(R)の達人への道
3 Microsoft Excel(R)2007をお使いの方へ
IV データ解析のヒント
1 生物統計学(biostatistics)の紹介
2 臨床医学研究における表1,表2…の作り方のまとめ
3 データ解析のためのコンピュータプログラム
4 統計学的有意差と生物学的有意差
V 仮説検定とその実際
1 検定の考え方
2 平均値および中央値の差の検定
3 多群の平均値の差の検定と多重比較
4 適合度の検定
VI 多変量解析
1 多変量解析とは
2 多変量データの種類と構造
3 重回帰分析
VII 生存時間データの解析
VIII 論文を書いてみよう
1 論文を書いてみよう
2 文献リストを簡単に作ってみよう
3 投稿してみよう
IX 研究を行うにあたって注意すること
1 研究を行うにあたっての倫理的注意点─研究対象者(被験者)の人権を守る
2 研究の倫理─科学の公正
このテキストには、聖ルカ・ライフサイエンス研究所の先生方からの、生のメッセージで「ここがポイントだよ」とメッセージがつまっている。論文を書くこととは、別だが、「アウトプットは、3日くらいで目処がたたないと、下準備やテーマが間違っている」という指摘は、ごもっともだ。書き始めたらゴールまでいけにようでは、下準備が足りなかったり、テーマが間違っている可能性がある。十分な問いかけをしたことなら、無意識の氷山を捕まえて、まとめられるはず。
今月もいくつかのレクチャーの準備が待っている。参加者の方々へのTake home message(お持ち帰りの一言)がでてくるれば、まとまるのにな。無意識がつながるときを、待ちつつ。
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