裁判員制度のはじまりに

COBALT HOUR

COBALT HOUR

 「『SURF&SNOW』がリゾートアルバムというけれど、

実は『COBALT HOUR』が初のリゾートアルバムなんです」。

松任谷由実さんが先週、そうおっしゃっていた。

  クオリティカルなアルバムを大量生産できる、そのモードにふれたい。

 ・・・と思っていたら、「裁判員に選ばれるかも」という日だった。

 刑事裁判について、国民から事件ごとに選ばれた裁判員が裁判官とともに審理に参加する制度。

 これで陪審制度への司法の民主化が加速されるのだろう。しかし、日本特有の具体的制度の運用によっては、国民参加が形骸化しないか?、はいつもの心配だ。そもそもの守秘義務により制度の問題点そのものは表面化しない。

薬害の裁判が、取り上げられることはあるのだろうか。

(サリドマイド以来の薬害集団訴訟に共通する裁判の目的)

 1.責任の明確化と謝罪

 2.完全賠償

 3.恒久対策

 4.真相究明と薬害再発防止

 「いい社会経験と思い参加しました」という人も「この問題に関わりつづけていました」という人でも、権限authorityと責務responsibilityは同じだ。そして、正悪論の向こうにある「裁く側の都合」が優先され、「裁かれる側の都合」が後退する「リスク」論じられていない。

 アルバム『COBALT HOUR』は、卒業写真、ルージュの伝言、雨のステイションも含まれる錚錚たる傑作。生きていくことの交々を、1975年に創造できた松任谷由実さんの、生きることへの強さ。

 不十分ながらも一回性の人生を、愉しみたい。

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