「何でも聞いてくれていいぜ」というOKメッセージをだせるプロ

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ある人の価値は、なによりも、

その人がどれぐらい自分自身から解放されているかによってきまる

(アインシュタイン)

 再生不良性貧血の80代女性に、ATG(抗胸腺細胞グロブリン)を使用するか、CyA(ネオーラル)治療をするか?。主治医から、担当薬剤師が相談されました。私の高校時代の友人は、がんセンターで薬剤師をしているので、「ちょっと聞いてほしい」とのリクエスト。

 メールでサマリを送信。

 しばらくして返信されたメッセージは、

 「診断、間違ってねえ?」である。

 ズバリ。なぜ、そう判断した?。「ちょっとすっきりしない」という文面からは、彼の経験から、診断そのものが「理路は整然としません」というアンサーを導いたのだろう。診断までもどれ。病棟から帰ってきた担当薬剤師も「そもそもの診断を見直しますって・・・」という医師たちの判断結果を持ち帰ってきた。

 うちの担当薬剤師がなぜ私の友人をリクエストしたのか。それは、彼にうちの病院で講師をお願いしたことがはじまり。「何でも聞いてもらっていいぜ」という彼の「OKメッセージ」が、スタッフにも伝わったのだろうと思う。それは、OKを発する側と受け止めて「聞いちゃおう」と動ける側があって成り立つのだろう。そういうつながりが増えることは、うれしい限り。

 OKサインは、「自分自身から解放されている」ときに出せる。見返りや交換価値で自己の経験資産をもったいぶれば、受けては敏感なのですぐに気づく。「自分でよければどうぞ」という無心の利他は、他人を助けながらも、初学の基本的な質問から、アドバンスな相談まで受けるので、その人自身を育てるリアルタイムなドライブになり、いつかすごい領域に入る。

 昔と変わりない忌憚なきサービスマインドを、私のスタッフにもつなげてくれたことに、感謝。「OKメッセージ」がだせるプロに。

気づき)

 ・急な対応に、正確なレスポンスをくれて、いつもありがとう

 ・僕らも進化するんだな

 ・さて、勉強して、OKサインだそう。

相対性理論 (岩波文庫)

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