久しぶりに、緊張しながら病院に向かった。ボクは本物を学生に見せられるのだろうか。ボクのスタッフは、学生に本物を見せているのだろうか。。。という昨日からの問い。
なぜなら、自分が病院の薬剤師になったは、繰り返しで申し訳ないけど、「たぶんそれは、薬剤師のカッコイイ姿をみたから。たぶんそれは、治らない患者さんの姿をみたから。」そこに、本物の病院薬剤師の姿を見たから。
だから、学生にも本物を見てほしい。
> インターネットではなく、まだまだ、本物を見せないといけない。
> 僕は、ちゃんと薬学生に本物を見せてあげられているのだろうか。
そういう思いを背負って、出勤した。
病院の薬剤師の仕事って何なのか?。
この情報リサーチの課題を、学生3人はきちんと仕上げてきた。
・本、新聞
・パンフレット、雑誌
・インターネット
・アンケート
・インタビュー
すべての項目を埋めてきた学生もいし、インターネットとインタビューだけの学生もいる。でも、それぞれにみんな調べたり、聞いてきた成果だ。
よく調べたね。
というフィードバックのあとに、間をおいて、もう一度、聞いてみた。
「本物って何?」
「病院薬剤師の本物って、なに?」、と。
すると、「本物の病院薬剤師は、きちんと医師や看護師とやりとりをしたりできる。」「チームの中で、薬剤師としての力を発揮できる」という理想の病院薬剤師の姿が、学生たちから語られた。
そして、もう一度、ボクはきいた。
「それじゃあ、この病院に、本物の病院薬剤師はいる?」、と。
場は、一瞬にして、引いた。
引いたな、とボクは感じた。
すぐに、ある学生が「ワルファリンのコントロールを指示した薬剤師」と「ペインコントロールをフォローした薬剤師」のことを語りはじめた。
そのときに、ボクは、はっと、気がついた。
あっ、この学生は、本物の病院薬剤師を見れたんだ、と。何についてどのくらい?、という課題はあるものの、学生の目は本物を見たことを語っていた。
週末最後のミーティングに向かう途中、ボクは考えた。
どうしてその学生には、本物の病院薬剤師が見えたのだろう、と。
> インターネットではなく、まだまだ、本物を見せないといけない。
> 僕は、ちゃんと薬学生に本物を見せてあげられているのだろうか。
そうぼやいた私に、鈴木敏恵先生がフォローしてくれた、次のメールを思い出した。
コーチング
「本物ってなに?」
「例えば?」
「なんでそれが見える必要があるの?」
・いつ本物に出会えるのか?
・職業って、インターネットにあるのか?
・本物って、例えば何なのか?
・どうなっていたら、本物が見えるのか?
・どうして、本物が見える必要があるのか?
学生も、私も、大切なスイッチが入った瞬間だった。
気づき)
・たいへん貴重な場面を経験しました
・なぜ、本物に出会う必要があるのか
・鈴木敏恵先生>来週も引きつづき、ライブフォローよろしくお願いします!
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