まず「できる」ようになって、それから理解していけばいい

昨日のブログで、「仕組みが分からなくても、問題解決できてしまう時代になった」という話を書きました。

この変化には、とてもポジティブな側面があると考えています。 それは、深い理解に時間をかけなくても、まず「できるようになる(目的を達成する)」という体験を先取りできるようになったことです。

これまでは「苦労して勉強し、理解して、やっとできるようになる」というステップが王道でした。 しかし今では、起きている現象をAIに伝えるだけで具体的な解決策が提示され、その通りに動くだけで目的が達成できてしまいます。

ならば、できるようになってから、学べばいい。

例えば、「自宅にNAS(ホームサーバー)があったら便利そうだな」とわくわくしたら、まずは買ってみる。設定方法や活用法はGenAIに聞きながら、とにかくつなげて動かしてしまう。

快適さや便利さという「恩恵」をたっぷり味わいながら、エラーに遭遇した時に「そういえばNASってどういう仕組みなんだろう?」「VPNって何だろう?」と、理解のプロセスを進めていけばいいのです。

難しくて途中で挫折して、その世界を味わえないで終わるよりも、いったんやってしまう。理解することは、できるようになるための前提条件ではないのです。まず、やってしまう。理解は、同時についてくる。

「第一の法則は、孤立した事実を頭に叩き込んでいるだけでは、何も知ることができない、ということだ。さまざまな事実が理論の格子のなかに一緒に配置されていなければ、使える知識とはいえない。頭のなかにモデルをもっていなければならない。そして、疑似体験も実際の体験も、このモデルの格子に配置しなければならない。暗記した内容を吐き出すだけの学生を見たことがあるだろう。だいたい、そういう人は学校でも人生でも失敗する。体験は、頭のなかにあるモデルの格子に配置しなければならない、ということだ」(Munger, 1994)

メモをとれば財産になる、ズンク・アーレンス、2024

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