「スタッフゴール」4マスシート

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 職員との面接時間を死守しています。1ヶ月の予定をいれる前に、職員全員に「どこで面接の時間を作るのか?」予定を書き込んでもらいます。1回30分の面接は、本人がどうしたいのか?=スタッフゴールをいっしょに見つけることのできる貴重な時間です。

1.4マスのシートで、現状となりたい自分、アクションリストを書き出す

 まず職員のステータスを聞き取ります。「仕事はどうか?」「健康はどうか?」。質問は具体的に、「調剤は100%が理想の到達度とすると、いまは何%ですか?」「自分の満足度は、何点?」と聞きます。まあまあ、だいたいでは、お互いに認識がズレますので、具体化に徹します。

 健康については、とくにメンタル面を注意。それは、衣食住のバランスがくずれることからはじまるので「就寝と起床時間」、「ご飯は食べられているか?食欲はどうか」「休日は休めているか?」を聞きます。これも何時に寝て、何時に起きているのか?時間も聞き、途中で起きたりしないか?も診察するように聞きます。

 ここで、書き取ったシートをみながら、ミラーリングで、本人に「○○という状態ですね」と返します。本人のニュアンスがありますので、修正が必要だったら、なおします。

 つぎに、「なりたい自分」を話してもらいます。未来の自分を意識していない職員が多いです。よって、もしかしたら、ここは空白になるかもしれません。そこで、職員ごとにゴールとする時期を調整します。5年後、2年後、1年後。場合によっては3ヶ月後でもOK。相手が想像できる範囲の未来を決めます。注意は、こちらで勝手に相手の未来を決めないということです。

 最後にその差を埋めるために、何をするのか?アクションリストを書き出します。実はこのアクションリストは、当初は本人だけの欄だったのですが、面接をする私側のアクションも書くこととしました。ともに、行動をするという意味で、具体的に「できること」を書き出します。最初からできないことを決め手、根性で背中を押すことは、お互いにストレスです。あくまでセルフコントロールですので、ここも本人の口からでてきたことを書き出します。

 「スタッフゴール」4マスシートの項目は、こんな感じです。サイズは、A4の縦です。

(いまの自分) (なりたい自分)
(本人のアクションリスト) (職責者のアクションリスト)

 最後に、もう一度全体を私がポイントを復唱して、OKか?互いに確認をします。面接全体をとおして、本人の表情がパッと変わったり、声が大きくなったりするところは、トリガーであることが多いので、そこはチェックです。

 そして面接が終わったら、職員にも同じシートを1枚持っていてもらいます。私は正本をファイルして、次回に備えます。

2.時間は30分厳守

 面接の目的は、おしゃべりをするためでも、仲良くなることでもありません。褒めるも𠮟るも1分間のマネージャー。これがゴールイメージです。1分は無理ですが、30分あれば、15分でステートメントを確認して、5分で未来を設定して、10分で何をするか?考えられます。制限時間を設けて、もう少し話したかった!、と思えるくらいがちょうどいい。その分、行動をしてもらえれば、しめたものです。

 

3.答えは本人のなかにある

 面接は終始決まったフォームにそって、自分がどうなのか自覚を共有して、どうするのか?を質問のみでフォローします。ポイントは大きな質問よりも小さい質問が答えやすく、自分や他人のパーソナリティよりも環境改善に焦点を当てることです。たとえば「何ができる?」よりも「1%でも改善できることは何?」の方が答えやすい。「あなたの何がいけないの?」よりも、「どうなっていればいい?」の方がいいです。次にどうするか?に思考が切り替わります。

 質問のみというのは、最初はかなりつらい。自分ならこうするのに・・・と思っても、それは言わない。どうしてもいいたくなったら「1つだけ意見をいってもいい?」と相手に確認してから、聞きます。場合によっては、「5分間私はいなくなるから、気づいたことを書き出してみて。箇条書きでも、メモでも、絵でも何でもいい」といって部屋をでることもあります。この作業を面接後にやってもらうのは、ダメです。職場にもどれば、多忙なワークが待っていますので、1人の時間を確保してあげるのもこちらの裁量です。

 たとえ、どんなに優秀なフォロワーであっても、個人と個人の間には、絶望的な価値観の差があります。本人からでてきた一言に、私は何度もホッとした気持ちをいただきましたし、何よりも本人が考えてよかった、言ってよかった、と感じられます。

これから)小さなつぶやきは、Twitterが便利になってきました。半リアルタイムで、ちょうどブログとメールの間くらいに使えますね。なぜか最近「どんな本を最近は読んでいますか?」「Evernoteをどう使っていますか?」と病院でも聞かれるようになってきました。ブログのことも、Twitterのことも話をした覚えがないのに、はてな?なのですが、そういうプラットフォームが病院の職員にもひろがっているということでしょうか?もしも、私自身のアクション(行動)とパフォーマンス(実績)が変わってきた証拠なら、うれしいのですが。今日もよい火曜日を!

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