Evernoteを使い始めて10ヶ月目。ノート数が、そろそろ5,000に近づきつつあります。ノートをレビューしてみると、「違った意味」を放ちはじめました。量から質に変化しそうな兆しです。
20%重要なこと | 80%気になること | |
これまで | →ファイル | →いつか不明になる |
Everenote使用 | →アクションリスト | →ノート |
クラウドの恩恵 | →より円滑なGTD | →サプライズな出会い |
メモ、写真、声、論文、写真、動画、WEBなどの情報は、すべて自分と関わりのあった経験です。Evernote以前は、80%くらいの情報は記憶のトリガーにひっかかりながらも、それは捨てられ、もう1度拾うことは困難でした。しかし、Evernoteを使うようになって、20%の重要な情報は、プロジェクトノートブックに入り次の行動リストとなり、残り80%は記憶のトリガーとともにノートとして外部に記録されるようになったのです。
1.クラウド側に、「なるべくすべて」のログを残す
パソコンがあれば、まずははじめられます。可能なら、スマートフォンなどの「手持ち端末」から放り込めるとベストですね。GPS付きなら、自分がいる場所の記録もOKです。自分がいままで訪れた場所を世界地図で眺めるのは、不思議な感覚です。
ノートの数が1,000くらいになったときは「まだ入るの?」、「それならあれも!」と3,000から4,000はすぐにたまります。クラウド側の要領はほぼ無限。5,000のノートでも、私は5GB。
ポイントは、なるべくすべてを入れてしまうことです。
2.トリガーは、「気づきログ」
データには、(気づき)ログを残しておきます。これは、薬剤師のスタッフがポートフォリオのファイルを作成するときも同じ原理です。どんな資料にも「気づき+日付」をいれるように、提案をしています。医療現場なら、臨床は時間軸で変化します。患者さんもそうですし、こちらの成長も。生活のログも、唯一絶対の物差しは時間軸。Evernoteは、作成日は自動的に入るので、気づきを書き留めることを忘れない。どんなメモでもOKです。「あ、これすご!」「あとで読もう」など。(事実)+(気づき)で、アクションは変わります。
メモは忘れてしまいます。クラウドにデータとして預けるにしても、あのときの私の感覚は、誰も、自分さえも思い出すことはできません。気づきログでメモをしておきましょう。
3.「自動レビュー」でメタ認知する
入れ込んだ膨大なノートをどうするか?。広げてみましょう。読んだ本のエッセンスは、resource:BOOKなどのタグをクリックでいつでも読めます。ブログを書こうと思ったら、@Blogのタグでネタになりそうなノートを拾えます。わたしは、“Someday”のノートブックを休みの日に眺めるのが好きです。元気がないときには、”Follow me”のノートブックを開けば、私への温かいメッセージが開きます。
しかし、クラウドという意味では、ここからが本領の発揮です。Evernoteは経験のログに、つながりを作りだします。まるで、自分の脳が記憶をたどって、「あれと、これと・・・」と思い出したり、つながりをもってくるように。これが、自動レビューです。
・ネット検索したら、自分のEvernoteにたどりつく
・いままで訪れた場所を世界地図で眺める不思議な感覚
・好きなこと、感動経験を自動的検索して、明日の日曜日のアクションを提案してくれる
あれ?!こんな機能もあったの?
というサプライズ。これらは、自分のEvernoteの作り込みによる恩恵ではなく、クラウドによる恩恵でしょう。そして、クラウド側で作り出される文脈の組み合わせは、これからも姿を変えて提供されてくるでしょう。自分のEverenoteにTwitterやFACEBOOKのように、他人が関わりを持ち出すかも知れません。つまり、これが「外部脳」という意味なのだろうと実感しています。
ひとこと)
「アナタハ、コンナケイケンヲ、サレテキマシタネ。コンナコトガ、スキ。コウイウノハ、キライ。ソウイエバ、・・・」やっと書き上げました。未来に生きている感覚を実感しています。私という限界ある小さな人間が、こんな会話をクラウドとする技術は、もう可能なのでしょう。
一度忘れて、時間を越える。
違う場所、違う未来に「自分のログ」を頼りに、また自分に出会う感覚。
それが、今の自分に意味(仮説や意義、コンテンツ)をもたらす。
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