何かができるようになると、エキスパートになれます。エキスパートとは、技術的に優れている人たちです。エキスパートの場合は、成果を出すが目的になると、結果としてルーチンワーク(=はやく終わらせよう)になるリスクがあります。
一方で、何年続けても、本当に気持ちよく仕事をされているプロフェッショナルもいます。この人たちは、結果を出すことよりも、自分の感覚を確かめて、取り組んでいます。たとえ物凄い結果が出ても、結果がゴールではないので、次から次にチャレンジを続けるような人たちです。彼らにとっての楽しみは、「手応え」であり、結果は二の次のように見えます。
理念や使命をもって、自主的な意欲があり、スペシャリティな技術をもっている。この3つをスタートさせる「事の始まり」は、時代を問わずに、自身がフィールドで体験をすることです。成功体験もあれば失敗もあり、興味関心も生まれる。「手応え」を自覚することこそが、エキスパートとプロフェッショナルの分かれ道と言えるかも知れません。
南極大陸で研究を続ける外科医や教育をデザインする先生、江戸前を研究する釣り人など、私の周囲には、走り続けるプロフェッショナルが複数います。みなさん、本当に興味深く語ってくれるのは、自分自身の「手応え」なのです。
もとねすメモ)「手応え」の自覚から。
(Visited 112 times, 1 visits today)
コメント