ビスフォスフォネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパー(改訂追補2012年版)

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 歯科受診で「骨粗しょう症の治療をしている方は、・・・」とのお知らせを見て、何に気をつければいいんだっけ?、と確認していたら、「ビスフォスフォネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパー(改訂追補2012年版)」が発表されていましたので、メモ。

*無料で、読めます。
ビスフォスフォネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパー(改訂追補2012年版)

 ビスフォスフォネート(BP)は骨粗鬆症治療やがん患者や骨量が減少する疾患に対して有効な一方で、服用中に侵襲的歯科治療を受けた後に、顎骨壊死(Bisphosphonate-Related Osteonecrosis of the Jaw, BRONJ)が発生するリスクがある。骨粗鬆症患者で、BP剤を3年以上、または3年未満(リスクファクター有り)投与していて、骨折リスクが高くない場合には、BP剤の休薬が望ましい。リスクファクターは、BP製剤によるファクター、局所ファクターなどがある。

 ビスフォスフォネート(BP)は骨粗鬆症治療やがん患者や骨量が減少する疾患に対して有効な一方で、服用中に侵襲的歯科治療を受けた後に、顎骨壊死(BRONJ)が発生するリスクがある。欧米に比較して、経口 BP 製剤投与患者における BRONJ 発生報告の比率が高いようである。BP 製剤とは全く異なる作用機序により骨吸収を抑制するデノスマブ(商品名ランマーク)での報告もあり、BP 製剤と共通する破骨細胞の骨吸収抑制作用が関与していると推測されている。

 骨粗鬆症患者で、BP剤を3年以上、または3年未満(リスクファクター有り)投与していて、骨折リスクが高くない場合は、BP剤の休薬が望ましい。悪性腫瘍患者や、BP製剤の投与が3年未満で、かつリスクファクターがない場合は、原則として休薬しない。BP 製剤の休薬が可能な場合、その期間が長いほど、BRONJ の発生頻度は低くなるとの報告があり、骨のリモデリングを考慮すると休薬期間は 3 ヶ月程度が望ましい。

 リスクファクターは、BP製剤によるファクター、局所ファクターなどがある。BP剤については、窒素非含有BP製剤(ダイドロネルのみ)よりも、窒素含有BP製剤の方がリスクが高い、骨粗鬆症用製剤よりも悪性腫瘍用製剤(アレディア、ゾメタなど)の方が、リスクが高い。ゾレドロン酸(商品名:ゾメタ)投与患者におけるBRONJの発生頻度が最も高く、局所的ファクターとしては、多くの論文が、口腔衛生状態の不良をリスクファクターとして挙げており、ほかに基礎疾患の全身的ファクター、遺伝子などの先天的ファクターなどがある。

気づき)日本骨代謝学会に、ガイドラインあり
 







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