「利益相反conflicts of interestとは、出張ついでに遊びに行っちゃうようなもの。つまり公私混同ですね。」と自分で説明して、わかりやすい!と満足していたが、正確ではなかった。
薬害オンブズパーソンでも頻繁に警告され、製薬会社と医療従事者で起こる利益相反。三省堂国語辞典には、「自分が他との関係で引き受けている責任と自分個人の利益とが相容れないことを指すわけで、他方、公私混同は、公務に関することと私的なこととの、けじめがない。」つまり、公私混同ではあっても利益相反とまでは言えないケースがありうるということ。
つまり、利益相反 > 公私混同
もっとハッキリ!。
法律はlack’s Law Dictionary (abridged 6th edition)で。
A real or seeming incompatibility between one’s private and one’s public or fiduciary duties. 自分個人としての責任と自分が引き受けている公的責任または受託責任とが両立しないことを言い、それが現実のものであるか、見かけ上のものかは問わない。
利益相反は、自分の利益と自分が他との関係の責任がともに発生する状態で、そのことは事前に開示すべきであり、黙ったままだと関係を知らない人には不公平。
beauchamp and childressの大原則、1947年ナチス科学者裁く基準のNuremberg Code(ニュルンベルク綱領 、、1964年研究倫理の基本Declaration of helsinki(ヘルシンキ宣言)、1978年米国委員会のTHE BELMONT REPORT(ベルモント・レポート)、1982年国際医科学機構評議会のCIOMSと倫理規定をメモしてきた。そして、利益相反は、これは患者さんのためにやっているんですよ、といいながら、裏では何か他の利益のために研究が行われているということはだめだ。
遵守のためのチェックリストがほしいところ。学んで実行する習慣をつけよう。
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