
いい本に出会えた。いつもの本屋と旅先の本屋で出会う本は違う。何も旅に出なくても、電車に乗って、たまたま改札内の小さな書店でこんな本もあるのかぁ、と知らさせる。探せばいつもの本屋でも出会っているはずなのに。とくに駅ナカの本屋は、街とは違うスピードで人が行き交う。おそらく書籍の物流にはさほど変わりはないのだろうけれど、社会動きにさらされながら、陳列した本を手にする。
そうして、ふと土門蘭「ほんとうのことを書く練習」という本を手にした。いつもの本屋では、きっと素通りしていた。
一つひとつの「ほんとうのこと」は、きっとささやかなものだろう。だけど、確実に「わかる」ものだ。その「わかる」を紡いで命網にしながら、「わからない」の大海原を探索していく。私はその一連の活動を「書く」ことだと認識している。
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