日本語にしにくい英語があります。以前はイシューissueを紹介しましたが、今回はアサーティブassertive。アサーションとはお互いに誠意を持って交わすコミュニケーションです。下手にでるわけでも、威張るわけでもなく、相手にお願いをしたり、言いにくいことを伝える技術です。
1)感情はコントロールできる
Affairs(事実)、Belief(価値観)、Consequence(感情)の3つを想定します。私たちは、A→Cの順番で反応しているのではなく、A→B→Cの順番で感情が発生する。Bは価値観ですから、Cの感情は選択されるといった方が適切かも知れません。感情はコントロールできるのです。
2)言いにくいことは「DESC」で伝える
実践で使えるアサーションのフレームは、4点です。「客観的な状況」「主観的な気持ち」「提案」「代案」で、自分の価値観のうち非合理的な思い込みを理解して、自分の感情を把握する。そして、客観的な状況と主観的な自分の気持ちを区別することができます。
1) 状況を客観的に描写する | Describe | 「1時間の遅刻ね」 |
2) 自分の気持ちを説明する | Explain | 「すっぽかされたかと思った」 |
3) 提案する | Specify | 「ちゃんと時間は守って」 |
4) 代案を述べる・選択する | Choose | 「わかった。遅刻しない。せめて、連絡はするわ」 |
3)プレゼンテーションは「PREP」で伝える。
これはおまけです。すでにプレゼンテーションの基本ですね。
P=要点、結論(Point)
R=理由、背景、根拠、効果(Reason & Reality)
E=具体的な事例、仮説(Example)
P=結論の再確認(Point)
これから)東京駅近辺の書店は、かなりの私の悩みに答えてくれます。勝手に3書店を選ぶなら、丸善本店、丸ビルの青山ブックセンター、八重洲ブックセンターです。それぞの書店に良さがあります。なかでも八重洲ブックセンターは、大きすぎない敷地面積で、解決したい問題が明確なときには力を発揮します。年末に「アサーティブ」と「マネジメントシステム」について知りたいなー、と1時間ほど足を店内をあるくと、「言いにくいことを伝える特集」がずばり、心理書のコーナーで展開していました。まとめてアサーションについてテキストが読めました。海外のテキストは確かに良いのですが細かいパターン解説が多く、いちばん実践的でバランスがよかったのは、「気持ちをうまく伝える技術」でした。1冊買うならこれです。そして、「マネジメントシステム」についても、どうもその業界ではプロジェクトマネジメント」というカテゴリで、認証資格まであることがわかりました。八重洲口側で寄り道をするなら、大丸8階イノダコーヒです。眺めもいいですよ。
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