大人のための「空白の時間」

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 海外旅行にも、国内旅行にも行きませんでした。「今年の夏休みはどちらに?」と聞かれても、みやげ話ができないのは残念なのですが、私にとってはそれなりの収穫がありました。「空白の時間」って、大切だな、と気づいたからです。負け惜しみではなく。。。

 子どもたちには、空白の時間があります。空白の時間では、空想したり、おしゃべりしたり、ぼんやりしている。一方の大人は、自分で作りださなければ、空白の時間はありません。

1.「空白の時間」とは
 「空白の時間」とは、予定のない計画に自分を放り出すことです。空白の時間では、仕事が進みませんし、緊急時の対応もできません。一方、「空白の時間」にいると、身体と気持ちがもとのポジションに戻り、時間感覚が正常化され、脳は必要なアイドリングをしている感じがします。

2.「空白の時間」には散歩がいい
 空白といっても、ケリー・マクゴニガルが勧めるように瞑想ができればいいのですが、意外と難しいものです。ソクラテスが思索のための散歩をしたように、インターネット時代には、むしろ「つながらない時間」を作って、歩くというのもよいかも。夏目漱石は三四郎で「ロマンチック・アイロニーという句を調べてみたら、ドイツのシュレーゲルが唱えだした言葉で、なんでも天才というものは、目的も努力もなく、終日ぶらぶらぶらついていなくってはだめだという説だと書いてあった。」と述べており、天才でなくても、あるく効用はあると思うのです。

3.大人は「空白の時間」を作ることから
 大人は生活と仕事のルーチンの時間割をこなすことで、疲労と満足に暮れてしまう。よって、大人は「空白の時間」を作ることから。そして、「空白の時間」の使い方は、「空いた時間は、何しているの?」と、子どもたちから学んだほうがよいかも知れませんね。

スタンフォードの自分を変える教室






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