「何をしているのか、わからなくても」できる時代になりました——NASとGenAIと理解のスキップ

自宅にNAS(ネットワークHDD)を設置し、VPN接続を使って手元のMacBook Air、iPhone、iPad miniから自在にデータをやりとりできるようになりました。

私自身、ネットワークやNASの専門的な知識があるわけではありません。以前なら、よほど詳しい知人でも身近にいない限り、自力での設置や運用は諦めていたはずです。

しかし、生成AI(GenAI)が使えるようになった今、「何をしているのか(仕組み)が分からなくても、できてしまう」時代になりました。人間に必要なのは「いま起いている現象を正確に記述すること」だけです。

先日は、突然VPN接続が切れてしまいました。 そこでGenAIに、次のように状況を伝えてみました。

「◯◯アプリでプライベートネットワーク(VPN)を接続しています。MacBook Airから、自宅のNAS(機器名・型番)に接続ができなくなりました。解決策を教えてください」

するとAIは、

  1. 一時的に接続を延長するステップ
  2. NAS側でVPNを再認証する方法
  3. 今後の失効を防ぐための設定変更

といった具体的な操作手順を即座に提示してくれました。専門的なネットワーク設定やプログラム領域は、まさにGenAIが最も得意とするところです。

かつてであれば、まずVPNやNASとは何かを調べ、概要をつかみ、検索キーワードを精査し、マニュアルやQA掲示板を読み込み、場合によってはWebコミュニティで質問をして……というプロセスを経て解決していました。

今や、そうした「理解のプロセス」を経ることなく、仕組みを完全に把握していなくても問題が解決できてしまう。この理解のプロセスなしに、できる時代になったということです。

重要なのは、わずかな数ではなく、数多くの幅広い考え方の枠組みを頭のなかに構築しておくことです。そうしないと、ひとつやふたつのモデルに固執しすぎてしまい、そのモデルに合う現象しか見えなくなってしまうからです。これでは、「ハンマーをもっている人は、あらゆるものが釘に見える」という諺の人物そのものです(Maslow, 1966)

メモをとれば財産になる、ズンク・アーレンス、2024

(Visited 1 times, 1 visits today)

コメント

タイトルとURLをコピーしました