作成途中の「夏の自由研究」にもビジョンとゴールを

押し花ブックの表紙

 小学2年生の娘は、夏休みの自由研究に「押し花」を選びました。1年間かけて近所で採取して押し花にしたラミネートのカードを、1つのアルバムにするようです。
 咲く花の少ない月でも、1年をかけて何とか採取してきたから、ポストカードの枚数は、100枚を超え、立派なアルバムになりそう。

 夏休み最後の土曜日。娘と2人で、このアルバムの仕上げをすることに。アルバムを前に「どうやったらいいのかわからない…」と娘が言う。

「どうやって…」と私が言うと、「このアルバムって、押し花のカードを入れるだけ?」と聞いてきました。
「このアルバムは、どういう人に見てもらうんだっけ?」と聞くと、
「学校の友だちや先生、じじ、ばば」
「このアルバムを見せたときに、どんな気持ちになってほしいんの?」
「喜んでほしい」
「喜んでほしいね。その人たちのなかに、花好きの人はいる?」
「少しはいると思う」

 しばらくすると娘は、「じゃあ、花好きの人のための押し花ブックにしようかな?」と言う。
「そうだね、花好きの人が、わぁって、喜ぶような」
「たとえば、近所のこういう場所には、何月ころに、こんな花が咲いているとかも調べよう。どうやって、押し花を作ったのか、コツも教えてあげよう」
「じゃあ、表紙も描かなきゃね」と、土曜の午前に仕上げは、一気に進んだ。

 プロジェクト学習の基本は、ビジョン(願い)とゴール(目的)を確認してから、プロジェクトを実行します。仕上げの段階だった自由研究でも、ビジョンとゴールを決めれば、作品としての価値をぐっと引っ張りあげる。だだの分厚い押し花ファイルは、「花がすきな人のための押し花ブック」という提案型の成果物になったのです。

もとねすメモ)途中介入でも、効果あり

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