もと編集長の作家の先生とお話をしたときに「予定調和がなきゃ」という言葉がでてきた。小説や物語は「予測どおりの物事が起きること」が大きなルールで、いかに予定調和を守りながらハラハラ、ドキドキするかが面白さを決めるらしい。予定調和があってこそ「このような状態になったら、次はこのような物事が起きる」という読者との駆け引きが発生する。
予定調和は、哲学者ライプニッツGottfried Wilhelm Leibnizの提唱した形而上学説モナド論の考え方だが、これはHATENAの説明がうまい。
ライプニッツのモナドは合成体ではなく究極の単純な実体であり窓を持たず相互に関係を持たず、自己独自の内的論理のみに従って変化する。そこでモナド相互があたかも関係を持って変化し、ひとつの同じ世界を「反映」しているのは何故かという問いが生まれる。これは同時にライプニッツのモナドが魂でもあることから、心身の並行関係の根拠への問いともなり、複数の主観が同一の現実を経験しているとみなせる根拠は何かという問いでもある。
「ああ、そういう感じだよな」と感じていることを、言葉で返してくる哲学者は毎度すごい、と思う。
さて、「ブラウザはまずURLを解読することが、仕事」である。
URLの要素:http:// (Webサーバ名)+ / (ディレクトリ名) /・・・・・ + (ファイル名)
たとえば、
http://lab.glasscom.com/dir1/file1.htmlなら、
(Webサーバ名)がlab.glasscom.comで、(ディレクトリ名)がdir1、そして(ファイル名)file1.html。
これだけだ。
最後の部分は、(ファイル名)が基本だが、.comで終わっていたり、.com/で終わっていたら、サーバ側で指定したindex.htmlなどのファイルにアクセスする。
ブラウザの最初の仕事は、URLを解読すること
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さて、ライプニッツの複数の主観が同一の現実を経験しているとみなせる根拠は何かという問い。
そこでライプニッツの答えは、「神が、予め、個々のモナドが結果として一致して、ひとつの宇宙を反映するように、うまく初期状態を定めたからだ、ということ」らしい。
世界中の何万のいうブラウザから光線がでて、1つの(Webサーバ名)に、アクセスをする。
自然現象の結果が、あまりに美しいとき、人は神という言葉を使うのかも知れない。
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