『どんな活動も良き意志intentionさえあればいい?』。ブラジルのことわざに、「良き意志ほど迷惑なものはない」という言葉があります。よいと思ってしたことでも、迷惑になることも多いということを知らなければならない、ということわざです。

Some of the myths underlying nutritional and health care programs are identified and discussed

 こんなにひどい状況だから、良き意志を持って何かをすることは、しないよりはずっと良いだろうという考えがあります。しかし、「何かをやる」ことは本当に「しないよりもよい」のでしょうか。

 「科学的根拠に根ざした医療」という言葉があります。EBMの訳ですが、この言葉は1980年代末くらいから広がり、日本でも90年代に入ってよく使われるようになりました。医療は科学なのだから、「科学的根拠に根ざしている」のは当然のことです。しかし、わざわざこういうことをいわなければならないほど、医療の実践には科学的根拠に根ざしていないものも実はたくさんあったということでしょう。商業的な利益や便宜性ではなく、科学的な研究結果をベースにしようという考え方です。

 EBMを提唱した1人であるアーチー・コクラン博士は、人間には1人ひとりに本来治っていく力があるし、自分のからだを整える力があると考えていました。どのような医療介入も人間の力を抑制するようなものであってはいけない。しかし、医療介入が必要な場合ももちろんある。そのときには、科学的根拠があることをしなければならない、ということです。むやみな介入によって、人間の持つ力が抑えられてしまうこともあるので、科学的に効果があると検証されていることしか、やってはいけないという見方がEBMの発想の基本にあるのです。これは「良き意志intentionによる活動」、すなわち手を出すことに新潮であるべきだという考え方ともいえるでしょう。

Myths and realities in international health planning.

国際保健計画における神話と真実

Am J Public Health. 1974 August; 64(8): 792–798.

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http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1775505/

 京都薬科大学から、プライマリケア、WHO、疫学、国際協力の道に進んだ薬剤師さんの書いた1冊。EBMやコクランもでてくるなか、どうも、私が関心のある課題と、そこにはコミットメントcommitmentする力が必要らしい。

「プライマリヘルスケアの原則」

 ・公平な分配、住民参加、予防の強調、適正技術の使用、

 ・他分野との協力によるアプローチ

これから)6年制薬学生の長期実習準備、次期事業計画@京都

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カテゴリー: Essay

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