極めへの真剣さは真摯さ

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周囲の人々が何かを目指している姿を見れば、あなたのやる気も増す可能性が高くなる
(アート・マークマン『スマート・チェンジ』)

 「演奏家は、この一瞬にすべてを込めて演奏します」とアンドレ・アンリさんの言葉に、わたしは、ならば聴衆として一身に受け止めようと構えました。

 アンリさんが、若いトランペット奏者たちとさまざまな難曲を披露しながら、トランペットとコルネットの可能性を魅せてくれました。これからプラハのコンクールに出場するから中学生まで、そこには可能性だけが詰め込まれた無垢の情熱が感じられました。

 管楽器のコンサートを最前列で聴くのは、はじめて。最前列とは、聴くことはもちろん、見て鑑賞することもできます。一度に扱えるデータが、8bitから64bitになるくらいの違い。

 ふと、このすばらしい構成を支えていたピアニストの高橋ドレミさんの存在に気がつきます。アンリさんからの特別な紹介もありませんでしたから、余計に気になります。
 全曲をピアノでフォローすることは、相当な意欲と集中力がいるはず。履歴を読めばピアノのことはわからないわたしにも、腕前のすごさは伝わります。

 トランペットとコルネットが主役のコンサートですから、余裕を見せて弾かれるのかと思ったら、楽譜にくい入り、隙なく走りきり、一曲仕上げるごとにガッツポーズ。気持ちのいい。

 極めへの真剣さに真摯さを見た気がします。
 すばらしい。ありがとう。

もとねすメモ)”SARABANDE ET FINALE R.GALLOIS MONTBRUN” は、いい情景に浸れました

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