世界も未来も ”Clean care is Safe Care” で


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 これは、YouTubeで公開されているWHOの手洗いプロモーションビデオ。WHOの Didier Pittet先生の講義を聞きながら、FACEBOOKの映画「ソーシャルネットワーク」、「ザッポス伝説」のトニー・シェイを思い出しながら、私は何をやろう?!と考えながらメモをしました。

 第26回日本環境感染学会@横浜のメモ。

1.見方をかえて体験もする

・Antimicrobial Stewardshipは日本に定着するか?(Antimicrobial managementとは違う)

・「抗菌剤は適正に使って、毒性を」+ニュアンス(マネジメントではなく)

・Steward shipとは?=聖書のタラントのたとえ、フォーカスは公共(つまり情緒的なStewardship、ぴったりくる日本語がない「未来のために耐性菌を作らないように慎重に使おう」でいいか?)

・新しい抗菌薬の開発がないことも、標語変更の背景か?

・で、現実にできることは何?(ミキシング、サイクリング療法は、うまくいかず。理由:ミキシングは使用量そのものが減少したことが耐性菌減少の理由かもしれない。サイクリングは、耐性菌を作る薬剤のカテゴリーごとにちがうのでナンセンス。=VCMは数十年たっても耐性菌はまだちらちら、キノロンは1日で耐性ができることがある)

・De-Escalationを教えるときのたとえ:ピンポイント=ゴルゴ、広い=ブッシュ(ラディンも逃す)

・TDMはその側面、容態全体の改善をねらうべし(当たり前だけど日常ですべし)

・TDMは抗MRSAだけではない、抗真菌剤はもっとばらつきがある。(TDM初学者がこちら側からアプローチしたら、逆にうまくいくかも)

・診療所の耳鼻科で、グラム染色をして、菌名と推奨される治療をコメントする薬剤師(やはり現場だ!)

・サーベイランスは事業化だ:JANIS, JHAIS, AUR

・来年の「院内感染マニュアル」を「医療関連感染(HCAI)マニュアル」に変更してもらう

・NISDM-SSI、データ管理ソフト無料配布あり、住友製薬に依頼する

2.WHOの手洗いツールを使ってみる

・Clean care is Safe Care. (環境感染学会のサブテーマだな)

・参考) http://www.who.int/gpsc/tools/en/

・WHOのポスターをかざるか?(日本語版がない・・・)

・YouTube WHO Hand hygiene のビデオを教育でつかう。

・Hand Hygieneのペーパーは年々増加している。

・Talk Wallで病院のなかに教育環境をつくる

・キーエレメント=Monitoring +Performance Feedback

・System change、What is the challenge ?、How to improve the knowledge ?

・むずかしい、だから”We need implement.”

・implementation strategies = technical guideline and tools

・WHO2009 guideline, 5 core components, 5 moments for hand hygiene

・SAVE LIVES = clean your hands

・手洗いの5つの瞬間だから、5月5日は手洗いの日

3.「知らないと」備えられない稀な感染症

・同じものかどうか?(パルスフィールド)よりも、まずはサーベイランスを維持することが大切

・新規薬剤耐性菌の集団感染の可能性はあるか?(特徴はほとんどが腸内細菌)

・アシネトバクター=多剤耐性アシネトバクターは、感染徴候にとぼしいことが多い。一部はMINOなどに、感性があることもある。環境感染、器具汚染を介す感染もあり(やはり)。

・VREは検索目的で検査が必要で、病原性は低い

・国際的に注目されている多剤耐性菌5つ=多剤耐性アシネトバクター、KPC型カルバペネマーゼ(ST258)、NDM-1型メタローゼーβーラクタマーゼ(MBL)、CTX-M-15、カルバペネム耐性緑膿菌

・人に定着しやすいクローンは、増殖しやすい、例)SBL

・同じK.pneumoniaでも、βラクタマーゼの違いで、KPCとNDMはちがう

これから)来年の日本環境感染学会は、2012年2月3日(金)~4日(土)@福岡です。来年は、そろそろ何か演題発表するか?。ポピドンヨードからクロルヘキシジンへの変更でSSIのリスクは変わらないか?、DPCデータ、教育、まとめる課題は山積みである。

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