あなたがいてくれればいい

 病院は患者さんの生活の一部であり、治療に保険点数も配分されているし、スタッフも忙しそうで緩和には向かない。在宅+緩和、というより、在宅(+緩和)。病院慣れしたスタッフは戸惑うかも知れない。

 しかし、そこには、医療者のあなたがいてくれればいい、という時間がある。

 「いくら一生懸命ケアをしても病状は好転しないし、訪問するのが辛い。担当を代わってほしい」と、私に申し出てきました。

 そして彼女は、「若輩者で何もできず、申し訳ありません。そのことが辛く申し訳ないので、先輩と担当を代わることになりました」と患者さんに挨拶をしました。

 すると患者さんは涙を流しながら、「あなたで良いのよ。私のために辛いと思ってくれるあなたがいてくれることが支えになっているの」と言われたそうです。

 厚生労働省の緩和ケアプログラム100冊の旅、のこり91冊。

これから)職員面接2名、棚卸し

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