資質は表層に現れる

hospital Entrance

 外来棟がすっかり新しくなった大学の附属病院にて、鈴木敏恵先生の講義をお手伝いです。私がメモしたメッセージは、「資質は表層に現れる」でした。

 レクチャーが終わったあとの時間に駆け寄ってこられた看護師長さんたちの立ち居、振る舞いを見れば、どれだけの真剣さで看護師を育成してきたのかが伝わってきます。

 自分で知っていることを経験と照らし合わせながら、講義を聞かれているので、次回はそのテーマで別のレクチャーをしたくなるような質問がされます。

 患者さんをケアしながらも、職員育成をなんとかしなくてはならない現実の切実さ。そこを日常的にリフレクションしているから、このままのシステムやリソースでは次の段階に行くのは難しいとわかっているのでしょう。ここに、鈴木敏恵先生のメッセージが降り注がれ、じわーっと効いてくる。

 1日から2日がかりのワークショップではなく、90分のレクチャーで伝えることの大変さを察してしまいます。でも、この師長さんたちは、短時間のレクチャーを数回繰り返すだけで、結果を出してくるのだろうな…。

 資質は持って生まれたものでしょうけれど、それを使えるかどうかは、日常の課題に向き合いながら、肌感覚で経験していくことで、正直に表層に現れてくるような気がしています。

 いい講義の場に参加させていただき、ありがとうございます。

もとねすメモ)アカデミックな方面からも、潜在的な資質capacityから、努力することでさらに伸ばしたabilityへ。

「心馳せのふるまい」を評価する
(鈴木敏恵『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』)

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