姜尚中「続・悩む力」気が置けない友人との時間

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 気が置けない友人たちと集まって、いい雰囲気になってくると、なぜか、私は眠くなってしまうことがります。
 あるとき、「なんで寝てるの!」と叱られたときに、「僕がいなくても、このグループは、安心だから」と、とっさの本心で答えました。

 即興の言い訳だったかな、と気持ちを確認したら、どうも嘘ではありません。
 仕事以外は興味がなく、ただの雑談は時間の無駄と思っている訳でもないのです。

 イギリスは当時(1900年ころ)、世界最先端の文明を誇る「一等国」であり、同時に世界最先端を誇る「個人主義」の国でしたが、そこに生きる人々は、漱石の目には明らかに、幸せそうには、見えませんでした。
 みな紳士的、淑女的にスマートに交際しているのですが、打ち解けた信頼感や団居(まどい)や情愛といったものは乏しく、自意識過剰による緊張と、孤独と、殺伐の感じばかりがあるのです。
(姜尚中「続・悩む力」より)

 そして、姜尚中さんの「続・悩む力」を読んでからは、気が置けない友人や親族との時間は、今までにもまして、貴重な時間として、私は認識するようになりました。

気づき)私自身も年齢とともに、感じ受け方が、変わってきたな。




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