100年つづく芸術ブランドの奥義「風姿花伝」

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 ちょうど30歳差の親子である「観阿弥と世阿弥」の生誕が、2013年でそれぞれ680年・650年目とのことです。観世清和さん(二十六世観世宗家)のお話を聞きながら、元旦をスタートすることができました。

 「離見(りけん)の見」を磨きながら、新しい試練を「初心」で迎え入れ、自分を大切にしながらも、変化していきたいな・・・。

 「離見の見」を磨く。一生懸命にはやりながら、20%くらいは、やっている自分を見る目を作るということです。ブログを書くことは、自分のやろうとすること・やっていることをレビューしながら、メタ認知する役割もありますね。

 新しい試練を「初心」で迎え入れる。経験したことがないことに対して、未熟さを受け入れながら、挑戦していく心構え。若い時に失敗や苦労した結果身につけた芸は忘れない「ぜひ初心忘るべからず」、過去に演じた一つひとつの風体を、全部身につけておけば、年月を経て全てに味がでる「時々の初心忘るべからず」、歳をとったから「もういい」ということではなく、その都度初めて習うことを乗り越える「老後の初心忘るべからず」という姿勢で。

 自分を大切にしながらも、変化していきたいものです。能は、700年以上前に演じられていた「猿楽」を基礎とするもので、室町時代に観阿弥・世阿弥親子がこれを洗練させ、芸術の域にまで引き上げた日本独特の芸能。「風姿花伝」には、100年つづく芸術ブランドの奥義が秘められているといっても過言ではないですね。

 新年あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 気づき)清らかな気持ちで、元旦を迎えて

現代語訳 風姿花伝

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