開き始めた心を閉ざさないための「TALKの原則」

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 内閣府の2012年版自殺対策白書には「昨年1年間に3万651人が自ら命を絶ち、しかも若い世代で増加している・・・」と記されています。14年連続で、年間3万人を超えるということは、1日80人以上が自殺に追い込まれている社会ということです。
 一方で、2012年の全国の自殺者数は、前年より2885人(9.4%)少ない2万7766人(速報値)となり、1997年以来、15年ぶりに3万人を下回ったことが、報道されました。

 自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができるチャンスは、私たち一人ひとりにあるはずですので、メモします。

 自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要です。そして、自殺の危険が高まった人への対応には、TALKの原則が求められています。WHOによる自殺予防の手引きをはじめ、多くのテキストが公開されています。

 自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要です。医療関係者だけではなく、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。この役割は、ゲートキーパーと呼ばれ、「自殺総合対策大綱(平成19年6月8日 閣議決定)」の重点政策の1つとされています。

 自殺の危険が高まった人への対応には、TALKの原則が求められています。「死にたい」と訴えられたり、自殺の危険の高まった人に出会ったとき、こちら側が不安になったり、その気持ちを否定しようとして「大丈夫、頑張れば元気になる」「死ぬなんて馬鹿なことを考えるな」 などと、叱ったりしがちです。それでは、せっかくの開き始めた心が閉ざされてしまうので、TALKの原則が求められます。(1)Tell:言葉に出して心配していることを伝える。(2)Ask:「死にたい」という気持ちについて、率直に尋ねる。(3)Listen:絶望的な気持ちを傾聴する。(4)Keep safe:安全を確保する。

 WHOによる自殺予防の手引きをはじめ、多くのテキストが公開されています。
 ・WHOによる自殺予防の手引き
 ・「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル及びリーフレット
 ・ゲートキーパー養成研修用テキスト(第二版)
 ・自殺総合対策大綱(平成24年8月28日閣議決定)

気づき)認識をして、できるところから…

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