その場面を語る言葉をどこから学ぶの?


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ふかえりは空間の匿名的な一点をしばらく見つめていた。

それから言った。「それでいい」

(「1Q84 BOOK 1」村上春樹)

 いわゆる自己啓発っぽい本を「筋トレ」と称すなら、小説のようなフィクションの世界は「ストレッチ」だと思っています。というのも、綴られる人物の気持ちから風景描写まで、小説はそのすべてが介される「言葉」で成り立っているからです。その場面を語る言葉は、一朝一夕には体得することはできないので、小説とのお付き合いに長くなりそうです。

1.一場面を多角的に

 現実の一場面は、たいてい主人公である「自分」のことで精一杯です。しかし、小説のように「場面解釈」ができるようになると、多角的な観点をいただけます。人物、背景、展開、気持ち・・・を意識するようになるということです。

2.直面している場面を言葉で語る

 意識できるようになったら、メタ認知の第三者メッセージのように、場面を「あなたの言葉」で語ってみましょう。たとえば、「ふかえりは空間の匿名的な一点をしばらく見つめていた」。村上春樹さんの「1Q84」にあるこんな描写を、日常の会話のなかにいれてみたら、その場面はストレッチされるということです。

3.急場をしのげる人はその場面を語れる人

 お互いに同じものを見ていても、他人と自分では解釈が違いますね。「言葉」で場面を語ることは、急場の展開にポーズ(休止)をもたらします。急場を凌げる人はその場面を語れる人なのです。

 好きな小説を読んで、場面をストレッチさせるのはいかがでしょう?

気づき)

 ・村上春樹さんの1Q84を3冊まとめて再読中

 ・3日間文字を読まないと、日本語は忘れてしまうから

 ・一気に読んじゃおうっと

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

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