薬その安全性 (1976年) (岩波新書)

薬その安全性 (1976年) (岩波新書)

 1976年に発行された古書のような岩波新書「薬その安全性」を先輩よりいただいた。サリドマイド、キノホルム、コラルジールなどの薬禍を批判的に観察しながら、どう薬とつきあうか?提案をしてくれる1冊。

1.ひとびとの心構え

・必要な場合にはためらわず薬を用いなくてはならない

・必ずしも必要でないときには薬を使わない方がいい

・薬をたくさんくれる医師を、親切なあるいはえらい医師と思わないことである

・やみくもに新薬にとびつくのも考えものだが頭から新薬を毛嫌いするのもほめたことではない

・副作用は物質としての薬に結びついた固定的な属性ではなく、その使い方と患者側の条件とにつよく支配される現象

・家庭の常備薬は便利であるが、主治医とよく相談して選択した方がいい

・行政当局や医学研究所は珍しい病気、新しい研究に飛びつきやすい性向をもっている。

2.「アメリカでは、説明された承諾書(インフォームドコンセント)ということがやかましくいわれ、よく説明され、自発的に承諾したものであることを説明する立会人も必要とされている」

 インフォームドコンセントいまむかし。「やかましく」と素直に書かれてしまうところに、OgburnのいうCultural lag(文化遅滞)をみる。

3.「薬害という言葉もあるがこれは日本的な言葉である。おそらくこれも日本的な言葉である公害にならって作られた言葉であって、個々の患者のあれこれの副作用ではなく、多数の人々に重大な損害を与える社会的な出来事としてとらえた場合をいうのであろう」

 薬害の定義をすることは、難しい。たくさんの方々の言葉から、見直してみるのもいいかも知れない。

「ひとびとの心構え」は、30年以上経った今も正しい方向だと思う。いつまでも、自分がどう生きたいか価値を考え、どんなデータがあるか確認し、これまでの経験から判断する。フレームはあるのに、医療のなかでまだうまくいかないのは、なぜか?

これから)12月に入った感があるので、2011年の具体的行動目標を考えながら、もう一度自分が時間を使うことの価値について考え直したい。

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カテゴリー: 薬害

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