インフルエンザの流行前に経口補水療法を知っておく

 「経口補水療法」を試しています。ランニング前後や、飲酒した翌日に「OS-1」を飲んでみる、という試み。神奈川県立がんセンターの谷口英喜先生の講演からメモ。理屈に弱いので、ああ、そうか、試そう、試そうと思って即実行。

 水分は小腸で8割吸収される。その際に、ナトリウム・ブドウ糖共輸送機構により、Na+とブドウ糖は、細胞内に吸収される。そして、浸透圧の勾配にともなって、水も小腸から吸収される。つまり、吸収過程でNa+とブドウ糖が必要。

 水ばかりでは、低ナトリウム血症になるリスクもありか。

 水ばかり飲んでも意味がありません。今年の夏は非常に暑く、厚生労働省からも「水を飲もう」ポスターがでました。それは結構なのですが、ポスターの監修者がみなさん水道局などの関係者。「水ばかり」ではダメです。

 しかし、スポーツドリンクばかりもダメ。甘すぎるからです。

 どうすりゃいいの?

 つまり、経口補水液ORS:Oral Rehydration Solution。ブドウ糖の至適濃度は1~2.5%。糖質とNaモル比は2:1を越えない。

 でも、この砂糖と塩を混ぜただけの手作り補水液は、かなりまずい。

ちなみに、経口補水液の組成

成分 Na ブドウ糖 コメント
WHO2002年 75 1.35
WHO1975年 90 2.0
OS-1 50 2.5 →500mLで200円
SportsDrink 9~23 6~10 →甘すぎる
すぐに役立つ 経口補水療法ハンドブック

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気づき)

 ・この書籍で勉強するのが早道のようです

 ・こういう基本的な薬理知識で、予防治療できることは本当に大切

 ・術前の絶食も何とかなりませんか?

これから)新しい代表取締役との薬局長会議がはじまり、午前に採用試験。短時間で「患者さんにとっても」「職員にとっても」いい決断をすることの難しさをまた感じる1日になりそう。

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