ACC研修2日目


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 ACC研修2日目、おかげさまで無事終了。研修生のみなさん、ご講義いただいた先生方、感謝申し上げます。このまま国立国際医療研究センターに1週間いたら、もっとHIV診療の理解が進むだろうに。。。(薬剤師は2日間、看護・医師は5日間、看護は1ヶ月もあり)

 国内のHIV感染症専門薬剤師・HIV感染症薬物療法認定薬剤師は、まだ30名ほど(保険薬局1名)とのこと。私の施設でも30症例以上、指導年数が3年を越えるなら、チャレンジをしたいな。

 そして認定は取得しているに越したことはないのですが、日本病院薬剤師会が認定・専門制度を進めている意義の1つは、「どんな薬剤師が求められているのか?」各分野ごとに、ほぼSBOに近いリストを作成していることだと思います。

 HIVなら、こんな感じです。

《 HIV 感染症専門薬剤師の定義 》

1. HIV感染症の病態を十分理解していること

2. HIV感染症に使用される医薬品の薬理作用、体内動態等を十分理解していること

3. 高度かつ最新の薬物療法に関する知識と多くの臨床経験を持ち、個々の患者の症状や状況に合った薬物療法を医師等医療従事者及び患者の双方に提案できること

4. 抗HIV 薬の相互作用や副作用を理解し、その解決方法を医師等医療従事者及び患者の双方に提案できること

5. 臨床試験を含め、最新のHIV感染症治療に関する薬剤情報、HIV 感染症に関わる疫学や社会問題について、国内外を問わず絶えず情報収集を行い、内容を理解した上で正確な情報評価を行い、医師等医療従事者及び患者への情報提供ができること

6. HIV感染症患者との良好なコミュニケーションを通して、患者の求めているものを理解できること

7. 薬物療法に関する適切な情報の提供により、HIV感染症患者が身体的、精神的、社会的に健全な生活を送るための支援ができること

8. HIV感染症薬物療法に関する研究能力を有すること

9. HIV感染症医療、自立支援医療、障害者医療制度等のHIV感染症に関連する医療制度並びに関連法規を十分理解していること

さて、2日間の研修を終えてのTips書き出します。

・薬害エイズ:血友病 5000のうち30%1500人、平均感染時期1983年、600人がお亡くなりになられている。国内のHIV感染は約17,000人で、ここに薬害エイズの被害者1,432人の感染者は含まれない。

・(論文)1994年CONCORDE試験でAZT単剤投与で予後改善せず、2006年SMART試験で治療は中断してはならない、2007年Ann Inter Medで平均余命(25歳なら、65歳までは生きられる)、2009年LANCETすぐに治療せよ

・HAART治療の基本は、key drug1剤(PI,NNRTI, INSTI)+backbone2剤(NRTI)

・DHHSガイドラインは、key drug1剤(EFV, ATVr, DRVr, RAL)+backbone(TDF/FTC)

・これから使用量が増加しそうな薬剤は、DRVrとRAL。ウイルス減少は当たり前で、長期的な副作用がどうか?

・HIV治療の論文は、on treatmentとITTの両方の結果を比較して、中断例がどのくらい発生しているか?評価すること

・RTVはCYP3A4を阻害するので、半減期を長くしてくれる=RTVBoost効果といい、NRTIを支えてくれる。

・HIV用の相互作用・副作用のデータベースは、HIV medication guide、University of Liverpool、University of California San Francisco

・針刺し事故時は、大量の流水でよい(石鹸や、血液をしぼりだすことは組織を傷つけ、有用性があるという根拠は不明)

・予防投与は、「ツルバタ+カレトラ」

気づき)

 ・さらに、薬剤ごとに、サマリをまとめておく。

 ・薬局の職員が、患者やスタッフと治療について語れるように準備を進める(Case, What is HIV?, How to treat)

 ・2010年も残り4ヶ月、みなさんのSBOは何ですか?

これから)

 久しぶりに病院に出勤、MR面会、ME面談、職場会議、中堅職員の異動について面談、職責者会議、秋のEBM箱根合宿の論文テーマと運用準備、今日は雨降り?

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